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会長ご挨拶 | |
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宇宙自然にも法律があります 私たちは日常生活を送るうえでさまざまな法則に遵っています。この地球上に住む人間をはじめすべての生命体は、鳥獣魚虫―木―草に至るまで天地から生を受け天地の恩恵を授かり、政治、経済、社会、文化もまた自然の摂理との関わりをもっているのです。 教祖は中国の陰陽五行学や道教、儒教、仏教などの学問を基に、師に就き修行を重ね、大正の初めにご著書「天理神道」を発刊されました。その中で、 「人間は父母から生まれたといえども、元々心も身体も天地から授かっている。万物は天の法律(天律)に遵えば栄え違反するものは滅びる。天道の理法に遵い、人生における生老病死の因り来る原理を学ぶべし」と天律の教義を打ちたて、天律を犯すことに因り起こる様々な災いと、その解決について具体的に教導しておられます。 文明の発展は人々に幸福をもたらしたのか さて、近代にはいり科学の進歩発展とともに工業化が進み、産業が発達し、我が国においては、社会も人々の生活も一変しました。上下水道や道路など生活基盤が整備され、医学なども著しく進歩したお陰で、人々は便利で快適な社会生活を送ることが可能となりました。では、人々の生活における安心感や幸福感といったものはどれだけ増し、病気や災難などは減少したでありましょうか。 また、人類がこぞって自然環境のあらゆる資源を資本として利用し始めたため、これまでの地域に於ける公害問題は瞬く間に拡大し、私たちをとりまく環境は著しく悪化しました。オゾンホール、温暖化、酸性雨、異常気象など、地球規模での変化が起きています。元来地球自体が自己を修復する力、自浄力があるのですが、これを超えたとすれば、人類が天律(自然の摂理)を犯しているからだと考えます。 人間が節度をわきまえず、経済や社会の利便性を追及するあまりに、天道理法に背くという大きな過ちを犯しているのです。しかも、その過失の重大さに気づいていません。 教祖先生の時代にも、こうしたルール違反は目立つようになってきましたので、その教えは警鐘としての意味が大きかったのでしょう。さらに現代その深刻性がはるかに増し、危機的状況であることは言うまでもありません。 全ての生命体は一器中の並生なり また、教祖はこの神秘な宇宙を壮大な生命体と捉え、「一器中の並生」という言葉で表現しています。宇宙(大自然)という一つの器の中で、厳然として存在する自然の法則を守ることであらゆる生物との共存共栄が成り立つ、と教示されたのです。人間は神の子であり、万物に生かされて生き、万物を生かしてこそ生きられる生物である、と認識してこそ、万物の霊長としての存在となるのであります。 天道の理法を学び、人の道として活かしていくならば、必ずや自然の恵みが得られるでありましょう。 |
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